アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
誠也と煌貴
-
「俺、煌貴くんに言わないとけないことがあるんだ。だけど、時間がないから一緒に入学式に出てくれる?」
「ええっ!?いいんですか!!」
煌貴にとっては願ってもない有難い事で、思わず大声が出てしまう。
「素直に言わなかったら考えたけど、素直に白状したしね」
さっきまでの怖い表情を崩して、誠也は笑う。
「ありがとうございます!!」
煌貴は勢いよく頭を下げる。
誠也はクスッと笑う。
「それに昴さんが来るかと思って席を確保したんだけど、やっぱり行けません、ってさっきメールが来たから。こっちも素直に言えば、一席空いてるんだ」
「…あの、…昴さんって誰ですか?」
「嶺くんの保護者だよ」
「ああ、そうなんですか。それは嶺くん寂しいですね…」
複雑そうな表情で煌貴が言う。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
36 / 612