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大河さん
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幼かった頃の大和の世界は、大河一色だった。
それは幼い頃の煌貴でもわかっていた。
そんな大和と少し喋っただけで、大和の世界を入り込んだ誠也。
誰にも言えなかったことを、誠也だったら大河は打ち明けられた。
俺は、この一条さんを越えることは出来るのだろうか…。
煌貴はふと思ってしまう…。
「その大和くんのお父さんっていう言い方もやめてほしい」
「え?」
誠也の思いがけない言葉に煌貴は瞬きを繰り返す。
「大和が自分で言った訳じゃないけど、お父さんって呼んでいいのは大和だけだから。大和のお父さんの事を呼ぶ時は、大河さんって呼んであげて」
煌貴は当たり前のように大和くんのお父さんって呼んでいた。
それが大和を傷つけるかもしれないと知らないで…。
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