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愛されている
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大河をお父さん、って呼んでいいのは大和だけ。
誠也を誠也さん、って呼んでいいのは大和だけ。
そうやって、大和だけ、の特別を与える事ができる人。
誠也が考えているのではなくて、自然とそういった気遣いが出来る人。
愛されていることを自然と教えることができる人。
煌貴は大きく頷く。
「はい!だったら俺の家族にも言っておきます。いつか大和くんに家に遊びに来てもらって母にも会ってもらいたいので!」
「それが一番ダメ」
誠也は首を振る。
「え?」
煌貴は目を見開く。
「優梨子さんが再婚した時、大和と大河と俺の三人でお家においで、って言ってくれたでしょ?」
「はい」
確かにそう言った。
母は、本当に大和と大河の事を自分の息子のように思っていたから。
だから、ただのお弁当屋の店員と客との関係ではなくて、家族ぐるみの付き合いをしたかったから。
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