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守るために
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「その時期から大和の様子がおかしくなっていったから……」
誠也の表情が一気に強張る。
しばらく沈黙があって、誠也が口を開く。
「…………。…煌貴くんは、大河がどんな亡くなり方をしたか知っているよね…?」
「…はい」
それはとても悲しくて残酷で、当時のニュースでも流れていた。
今の煌貴ならならわかる。
誠也は大和を守るために関西に行ったのだと…。
「だよね…。きっと噂になっていただろうし。ある事ない事、言われただろうから…」
入学式の会場に着いて、誠也と煌貴は席につく。
「だからその話題もやめてあげて」
「はい」
煌貴が神妙に答えると、入学式が始まる音楽が流れ始める。
本当にぎりぎりだったらしい。
新入生が入場します、のアナウンスが流れて拍手の中、新入生が入ってくる。
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