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とてもいい写真
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「……はい!とてもいい写真です!」
煌貴がそう言うと誠也はクスッと笑って、写真に向かって小声で喋りだす。
「大河も見てるだろう?お前の事だから、今壇上で挨拶していたのは本当に俺の子ですか?って言ってそうだな…」
もちろん新入生代表の挨拶が終わっても式は進んでいく。
写真の中の大河を見る誠也の表情はとても優しい。
「もしかして一条さん…、」
「あ!言っておくけど、俺、大河に恋なんてしてないし、ましてや恋人同士でもないから」
誠也は、煌貴が言おうとしていた事に先手を打ってくる。
もしかしたら、誰かに同じような事を言われたのかもしれない。
「それを言うとどっちかっていうと、俺は大和に恋をしたに近いから」
「え?」
煌貴は誠也の言葉に呆然として固まる。
自分に勝ち目なんてない。
この誠也に勝てる訳がない…。
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