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必死のアピール
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「完璧に喋れるんやで!やっぱり大和はすごいわ!!」
大和は首を振る。
「ううん。そんなことない。外国の人と喋ると、地域によってはなまりがあるから聞き取りにくい」
「それってなまりがなかったら聞き取れるレベルやろ!」
嶺が突っ込む。
「あれ、何だか騒がしいと思ったら、煌貴くんも来てたの?」
「…お邪魔しています」
煌貴は頭を下げる。
「せっかく来てもらったんだけど、今から道場に行かなきゃいけないんだよね…」
「いえ。忙しい時に来てしまい、すみませんでした」
「ごめんね…」
「いえ、失礼します」
煌貴の背中がまた丸くなって去っていく。
「ほんま必死のアピールやな…」
そんな煌貴の背中を見ながら呟いた嶺の言葉に、誠也は苦笑するが、大和は首を傾げただけだった。
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