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運命
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「さっさとトラブルの責任とって、お前一人で関西に帰れや」
嶺がポツリと抑揚のない口調で言う。
「そうなったらあなたも関西に帰るんですよ。そうなると愛しの大和くんと離ればなれになりますね……」
昴がわざとらしくため息をつく。
嶺は昴を睨み付ける。
「まぁ、元々私のミスではないので、関西に帰る必要はないですけどね!」
昴は笑顔だが、ものすごく怒っているのが嶺にはわかる。
「部下のミスは上司のミスやろ…」
嶺が小さな声で言う。
「確かに私より年下が犯したミスですが、今日、関東支部に配属されたばかりの私が、上司といえるのでしょうかね…。しかもこんな日にミスするなんてね……?」
こんな日というのは嶺の入学式のことだ。
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