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「捨てません。これで一足代のお金が浮きました。僕、履きます」
「え…?」
煌貴は呆気に取られたが、すぐに笑顔になる。
「ああ。大河さんの教えですね!使えるものは使わないといけませんもんね!」
煌貴は大きく頷いて、優しく微笑む。
どうしてお父さんのことを知っているんだろう…?
と大和は不思議に思ったが、
お弁当屋に買いに行った時に煌貴もいたのだから、お父さんのことを知っていて当たり前だと今さら気付く。
大和は煌貴はじっと見つめる。
煌貴は優しく微笑んだままだ。
その煌貴の優しい微笑みをじっと見ていると、なぜだか大和の心が温かくなっていく。
煌貴は優しく微笑んでくれて自分の言っている事をすぐに理解してくれた。
それがなんだかすごく嬉しい。
「…うん、うん」
大和は照れたように二回頷くと、煌貴は大きく息を吸い込んだ。
「や、や、やっ、大和くんっっ!!」
煌貴の声はやけに大きく裏返っていた。
「はい」
自分の名前を呼ばれたので、大和は返事をする。
「ぎ、ぎょ、餃子は好きですかっ?!」
煌貴の質問に大和は無言で考え込む。
大和はあまり食に興味がない…。
だけど、餃子が好きか嫌いと問われたら、
「…好き…」
餃子は好きな方に入る。
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