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いい雰囲気
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「ああっ!やっぱり大和を奪われるのは嫌だっっ!!」
誠也は携帯を持ってきてから、大和と煌貴のやり取りをずっと黙って見守っていた。
実にいい雰囲気だった。
誠也は大和に抱き着く。
「誠也さん、甘えん坊さん」
大和はうふふと笑う。
誠也は大和の頭を撫でると、大和を腕から離す。
煌貴は切なそうに眉を寄せている。
誠也は何も気付かない振りだ。
「はい!これ俺のアドレスだから」
「はい!ありがとうございます!」
アドレスを交換すると、煌貴は頭を下げる。
「明日楽しみにしてます!」
そのまま出ていくが、今日の煌貴の背中は丸まってはいない。
その背中はどこか嬉しそうだった。
「本当に良かったの?大和…?」
「うん、うん。これで嶺は昴さんのところに早く行ける。誠也さん、僕の事、気にしないで仕事できる」
大和の言葉に、誠也は大和をギュッと抱きしめる。
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