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陽丸
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「なんで、ここに…。それは俺の台詞だろう?陽丸…」
男子生徒の名前は陽丸というらしい。
陽丸の前に立っているイケメン男子生徒が、ため息混じりの低めの声音で責め立てる。
「俺は陽丸との高校の入学式を楽しみにしていたんぞ。まさかお祖父様に頼んで、俺に黙ってライバル校をお受験して入学しているなんてな…!」
イケメン男子生徒は嫌みたらしく半笑いだ。
ただその笑いには怒りが宿っている。
「こんなところでやめてよ…、龍覇…」
陽丸が心底困ったように小さな声で非難する。
だが、龍覇と呼ばれたイケメン男子生徒はやめようとはしない。
「俺と一緒に高校に通うのはそんなに嫌だった?!だったら俺に言えば済む話だろうっっ!?」
龍覇がギュッと陽丸の手を掴んだ。
「痛っ…!!」
陽丸が痛さのあまりに目を瞑って頬を真っ赤にする。
その時、大和が動いた。
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