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暴力反対
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「大和くんっ!?」
煌貴が驚いて声を掛けるが、大和はそのまま小走りで陽丸と龍覇の元に行く。
そして勢いつけて龍覇の手を蹴り落として、陽丸と引き離す。
陽丸の手にはまったく痛みがないように。
その変わり龍覇の手は真っ赤になっている。
「暴力反対」
大和が低い声で言う。
陽丸が吃驚して目を丸くしながら、大和を見つめる。
「大丈夫か?」
嶺も慌てて駆け寄ると、陽丸は嶺の言葉に何度も頷く。
「この子は嫌がってる。嫌なことをするのは、それはいじめ!!」
大和は鋭い目つきのまま、自分より背の高い龍覇に臆することなく睨む。
龍覇も何が起こったのかわからないのか驚いたように無言で大和を見つめていた。
そしてようやく事情を飲み込んだ龍覇がニヤッと笑った瞬間、
「あーっっ!!おにぃちゃん、みーつけたー!!!」
「光っっ?!」
甲高い声のランドセルを背負った男の子が陽丸に飛びつく。
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