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煌貴と昴
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「一条大和くん、キミと出会えて良かったよ!問題が解決した!ありがとう!」
キラキラという効果音がぴったりな笑顔で龍覇は大和にお礼を言う。
お礼を言われるようなことはしていないので、大和は首を傾げるが、龍覇はお構い無しだ。
「一条大和くん!遊馬嶺くん!俺も明日からクラスメイトになるから、俺とも仲良くしてね!」
違う制服を着ているのに、明日からクラスメイトになるなんて本当に出来るのだろうか…、と思い、大和と嶺は何とも言えない表情をするが、龍覇は満面の笑顔だ。
「一条くんと遊馬くんの保護者の方も、これからよろしくお願いします!」
龍覇は煌貴と昴にも頭を下げる。
もう一度大和と嶺に、爽やかな王子様スマイルを見せて去っていった。
「さっきの…、えーと陽丸くんだと言いましたっけ?龍覇くんのせいで友達が出来なかったんでしょうね…」
昴がポツリと呟く。
「独占欲が強いから周りを牽制しているってところですね…」
昴の言葉に煌貴が言う。
「本人は無意識だから余計に質が悪いな、あれは…。あの笑顔で言われたら、誰も陽丸くんには近付けないですから」
昴の言葉に煌貴は大きく頷く。
「そうですよね、それは良くないことですけど…。…でも俺、大和くんと同じ学校に通えるなら、どんな手を使っても大和くんとクラスメイトになりたいです!」
「ええ、私も学生なら、どんな手を使っても嶺とクラスメイトになりますね!」
きっと自分が龍覇の立場だったら龍覇と同じ行動をする…、と煌貴と昴は龍覇にものすごく親近感が湧いてしまったのだった。
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