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大和と嶺と煌貴
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大和と嶺は、そんな会話を煌貴と昴がしているのは露知らず。
龍覇が去った後、大和が顔を下げる。
「どうしたの?大和くん」
大和の異変に気付いて、煌貴がすぐに大和の傍にやってくる。
「誠也さん…」
大和がポツリと呟く。
「ええ、じゃあ一条さんに電話…!!」
その時、嶺が煌貴に向かって大きく首を振る。
「あ…」
誠也は仕事中だが、大和を心配して仕事を早退してくるに決まっている。
自分のワガママで仕事を早退させてしまった、と後で大和が自己嫌悪に陥るのを、嶺と煌貴はわかっている。
「大和っー!!」
嶺が大和の手を握る。
「今日、餃子作るんやろ?お仕事頑張ってる一条さんのために美味しい餃子作って、一条さんお仕事の疲れを癒そうや!俺、まだ時間あるし、一緒に買い物行こう!なっ?」
嶺が大和と視線を合わす。
「……うん、うん。…僕、誠也さんのために餃子作る…!」
嶺の言葉は偉大で、大和は大きく二回頷く。
「なら、買い物行こうや!」
嶺が視線を煌貴にやる。
「ほら!あんたも大和と手を繋いで!」
「ええ!!?いいんですか!?」
煌貴が驚いたように声を上げるが、とても嬉しそうだ。
「俺が許可する!!」
煌貴が心配ながら、大和の顔を覗くが特に嫌そうではない。
「し、失礼します!!」
手を繋ぐ。
大和が不思議そうに繋いでいる煌貴の手を見つめる。
「煌貴くん、手が大きい…」
「そっ、そっ、そ、そうですか…?」
煌貴が思い切り照れる。
「うふふ、煌貴くんの手が柔らかい…」
煌貴はもう何も言えずに顔が真っ赤になるだけだ。
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