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「大和、嶺くんと煌貴くんがいてくれて良かったね」
大和は大きく二回頷く。
「でも僕、誠也さんもいないとダメ…」
「俺もだよ。大和は何をしているんだろう…、と仕事中でも考えてるよ」
「うふふ。お仕事、ちゃんとしないとダメ…」
「そうだね」
二人で笑い合って、大和はまた餃子を焼き出して、二人の皿に乗せる。
「大和はいらないの?」
「僕、もうお腹いっぱい」
誠也は視線を下に向けて、何かを考えているようだった。
「……?」
煌貴は誠也の沈黙に首を傾げる。
「…大和、もう一個だけ食べようか?食べられる…?」
大和は小さく二回頷く。
「はい、アーン!」
誠也の言葉に、大和は素直に口を開けて食べる。
「大和、いつでも食べたくなったら言って。誠也さんが食べさせてあげるから」
大和は二回頷く。
「やっぱり勝てる気がしない…」
その煌貴の呟きに誠也は笑うだけだった。
大和が餃子を食べたいということはもうなかった。
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