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「大和が食べたいのはお父さんか!うーん!お父さんは食べ物じゃないから困ったなっ!!本当に大和は可愛いなっ!!」
今でも、大河さんの表情と声はよく覚えている。
本当に大和くんが可愛くて堪らない、それが他人の俺にも伝わるほど、とても嬉しそうな表情と声だったから。
大河さんはいつも愛情いっぱいの声で大和くんに語りかけていた。
その言葉に、大河さんの首元から大和くんが顔を上げた。
「んふふ。お父さんもかわいい…」
その言った大和くんの顔がとても幸せそうで、俺の胸が生まれて初めてキュンと高鳴った。
ああ、俺もあの子にあんな風に甘えられたい。
俺にもあの子にあんな笑顔を向けてほしい。
そうしたら俺はどれだけ幸せだろうか…。
そんな感情を誰かに持ったのは初めてだった。
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