アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
味方
-
うちのお兄ちゃんが同じ
同性の相手と付き合ってる
もちろん私は賛成だ
お兄ちゃん言ってた
誰を好きなるかはわからないって
まさにその通りだ
私は天津美雨(あまつみう)
自他ともに認める腐女子だ
昔からお兄ちゃんは優しい
きっとお母さんとお父さんには
言えないから私に言ったんだろう
ルイお兄ちゃんと藍斗さんの事
付き合ってしばらくしてから
話そう
コンコン
あ、お兄ちゃんだきっと
扉を開け
「どうしたの?
ほら突っ立ってないで早く部屋入りなよ」
今日はどうしたんだろう
借りたい漫画がある
訳じゃあなさそうだし
なんか深刻そう
「え、ああ、そう…だな
お邪魔するな
ちょっと話しておかない
事が…
でもまだ父さん達に言う勇気がなくて」
やっぱりなんか抱えてるな
「とりあえず座って
調理実習でお菓子作ったから」
「ありがとう
それでなえと…
僕同じ同性と付き合ってる
しかも美雨も良く知ってる」
まさか藍斗さんだよね?
「もしかして藍斗さん?」
藍斗さん
榊藍斗さん
お兄ちゃんの理解者だ
「そう…
ごめんなやっぱり気持ち悪いよな
きっと誰も理解なんて…」
「待って!
お兄ちゃん
私お兄ちゃんの事
気持ち悪いなんておもったこと
ないから…」
きっとここで呼び止めなかったら
後悔する
私が今までの事恩返ししたい
応援したい
藍斗さんもお兄ちゃんも大好きだから…
「僕ね
まさか同性の相手好きになるなんて
思わかなかった
世の中誰を好きになるかなんて
誰もわからない…」
うんその通りだよ
「私お父さんとお母さんが
お兄ちゃんの事認めなくても
私は味方だから」
「でもなるべく美雨には
迷惑かけないようにする
ごめんな
父さん達にはまだ言えなくて
言ったら…」
私の家は世間体のばかり
気にする厳しい環境だ
しかも共働き
ほとんど家に帰って来ない
帰ってきても夜遅くだ
私は頭悪いからいつも怒れてばっかり
でいつもお兄ちゃんが勉強教えてくれた
「大丈夫だよ
お兄ちゃん
私に相談してくれて
ありがとう
そう言えばね
友達のお兄さんなんだけど
同じ同性と付き合ってるらしいの
だから今度あってみない?」
「藍斗に今度言ってみるな」
その友達とは清水真愛(しみずまみ)
私の唯一の理解者であり大親友だ
「うんお兄ちゃん
私がいるから安心してほしい」
「美雨に相談して良かった
軽蔑される事しか想像してなかったから
でも安心した
ほんとにありがとうな」
お兄ちゃんを軽蔑なんてしないよ
だって自慢のお兄ちゃんだから
かっこいいお兄ちゃんだから
いじめをされてたときもお兄ちゃん
助けてくれた
「じゃあお腹空いただろう?
なんか作るから手伝ってくれるか?」
「うんそうだね
もちろん手伝うよ」
その日の夕飯はチキンカレーだった
私はちゃんと甘かったけど
お兄ちゃんは満足そうにしてた
ちょっと重い話しになったけど
私がお兄ちゃん大好きって
事を分かってもらえたら
とりあえずはいいかなって
真愛ちゃんとお兄さんの話しは
またの機会に
私の話はここまで
いつまでも幸せな日常を過ごせればいいな
って私は願ってる
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 23