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無理矢理絆創膏を持たされた
つか、なんでコイツ絆創膏なんか持ち歩いてんだ
こんな大男の陰キャラのくせに女子力とか、見た目とのギャップに笑えてくる
「絆創膏好きなの?」
「は?」
いきなり意味不明な事を言う大男
「絆創膏見ながらニヤニヤしてたから」
「なッ!!してねぇ!!」
「そ?まぁいいけど、卯月それ捨てるなよ」
「あ?なんで俺の名前・・・」
男に名前を呼ばれて驚く
つーか貰ったもん捨てるわけねぇだろ
俺のことどんだけ最低な人間だと思ってんだよ
「なんでってお前・・・いちおクラスメートなんだけど」
「え?」
こんなヤツ居たっけ・・・?
一生懸命思いだそうとしていると
男がフッと鼻で笑った
今まで真顔だったヤツが笑うもんだから、少し驚いた
「俺の名前、紺野 遥斗(コンノ ハルト)どーせ覚えてなかっただろ」
「・・・おう」
紺野か
紺野遥斗
俺に構うなんて変なヤツ
「あ、教師・・・」
ふとさっき紺野が言った言葉を思い出す
教師には会いたくない
今、俺の見た目めっちゃ喧嘩しましたって感じだし
俺もさっさと逃げるか
「あーあれ嘘」
「は?」
「馬鹿は信じるだろ」
「・・・・あぁ!?」
たしかに3年騙された馬鹿だなって思った
けど、明らかに紺野は今俺に向かって言った
俺に言ってんのか!!
「くっくくっ」
そう言って笑う紺野に、何故か心臓が五月蠅く鳴った
「卯月ってすげぇ怖がられてるけど、そうでもないんだな」
「はあ?」
「馬鹿で単純で、結構つぼ」
「っ・・・」
な、んだそれ
意味わかんねぇ
「それに、いつもは騒がしいくらい喋ってんのに、すぐ黙るな?実は人見知りとか?」
「別に黙ってねぇし・・・!」
たしかに、さっきから俺あ?とかは?とかしか言ってねぇ気がする
人見知りなわけじゃねぇのに
しかも、いつもはすぐイラついたら手が出んのに・・・
健吾とか真緒には、絶対蹴りが数発入ってるな・・・
実は俺人見知り?
「まぁ卯月が人見知りだって言われても信じないけど」
「だから、人見知りじゃねぇつってんだろ」
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