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すっといきなり紺野がその場にしゃがみ込み、俺の肩がビクつく
紺野は俺がぶつかった時に飛び散ったであろう自分の荷物を拾っていた
そーいやバサって音したっけ
「・・・」
俺もその場にしゃがみ込んで紺野の荷物を拾う
いつもなら絶対にしない行為
何故か身体が勝手に動いた
「卯月、ありがとな」
「・・・ん」
ありがとう、なんて久しぶりに言われる気がする
少し照れくさかった
それに、なんか紺野に言われると嬉しく感じた
黙々と紺野の荷物を拾っていると、俺の目の前に見覚えのある漫画が現れた
「これ、紺野の!?」
「ん?」
「メ○ャー!」
俺が小さい頃から唯一見続けてる漫画
アニメをよくテレビで見て、それから漫画立ち読みしたり、貸して貰ったりして全巻読んだ
読んだけど、紺野の荷物から出てきた漫画は、セカンドの方で俺が読みたくてしょうがなかったやつ
「卯月って漫画読むんだな」
「メ○ャーは好き!」
「いいよ」
「え?」
「卯月が読みたいなら貸す」
「いいの!?」
めっちゃ嬉しくてテンションが上がる
が
「あ、それ3巻だ」
「へ」
紺野の一言で俺のテンションは一気に下がった
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