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「っく、くく・・・っ」
「は・・・?」
俺のテンションがだだ下がりしている中
紺野は何が面白いのかいきなり笑い出した
「お前ってほんと面白い」
「はあ?」
言ってる意味が分からず首を傾げる
今の会話のどこに面白さがあったのか
俺にはさっぱりだ
「俺も漫画は読まないけど、メ○ャーは家に全巻ある」
「?」
「来る?」
「いいのか!?」
がばっと紺野の言葉に飛びつく
「あ、そういえば今から部活だった」
「あ゛?」
コイツは、何回人のテンションを上げては落とすのか
「部活終わるまで待つ?」
「え」
「明日でもいいけど」
「ま、待つ!」
「おぉ、まじか」
俺が待つって言ったのが意外だったのか、びっくりしてる紺野
まぁたしかに、漫画読むために他人の、しかも仲も良くないヤツの部活終わるまで待つとか俺らしくない
つーか常人でもしねぇ
たしかに漫画も読みたいけど
それ以上に紺野の家に行けるんだって思うと行きたくてしょうがなかった
「つーか、部活の時間大丈夫なのかよ」
のろのろ雑談しながら荷物拾ってるけど
部活あんなら急いだ方がいいんじゃないんだろうか
サボり魔の健吾でも、もう部活に行ったのに
「大丈夫じゃない」
「は!?」
紺野の言葉に目を見開く
大丈夫じゃねぇんなら急げ!?
「朝から眠くて、気づいたらこんな時間だったんだよなぁ」
「は・・・?」
「さっき起きたんだよ」
「ふーん・・・」
場所は違うけど俺も朝から今まで寝てたな
「ま、そのお陰で卯月と仲良くなれたし、寝過ごすってのも悪くないな」
「・・・」
「おい、黙んな」
いきなり何を言い出すんだ、この陰キャラ大男は
びっくりして心臓うるせぇよ
「黙ってねぇし、べつに」
「間があったけどな」
「・・・・部活、何やってんだよ」
「露骨に話題逸らすなよ」
腹に手を当てながら笑い出す紺野
「柔道」
「陰キャラのくせに柔道!?」
「卯月は不良のくせに華奢だよな」
「華奢じゃねぇ脱げばすごい」
「マジか」
そう言って笑い転げてる紺野を無視って、散らばった荷物を全部拾い終えた
その瞬間見計らったように電話の着信音が鳴り響いた
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