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紺野side
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卯月は今まで俺が何時間ゲームしようがお構い無しに家に来て漫画読んでる
構わなくても文句を言われたことはない
それなのに
「ぎゃははっ変な顔〜!」
「・・・」
今は俺からゲームを取り上げ、俺の顔を見て爆笑してる
コイツ酔うとこんな五月蝿くてかまちょになるんだな
「なぁなぁ紺野、いつから柔道やってんの!」
「たしか、えーと」
「どんくらい強いの!」
「うーんと」
「お前身体でけぇよなぁ甘いモンしか食ってねぇくせにデブ」
「・・・」
答えを一切聞く気がない質問攻めを受ける
そろそろキレてもいいだろうか
なんて考えていると
「次!紺野!」
「何が?」
「わ!だ!い!次、お前の番!」
嘘だろ・・・
姉ちゃんの酔ってる時と同じくらいにうざい
なんで俺がこんな目に合わなくちゃいけねぇんだと思うが、姉ちゃんに卯月を渡したのは俺だからしょうがない
「じゃあ、一緒にゲームするか」
「や!だめ!」
「・・・一緒に漫画読む?」
「いや!」
くそ、なんなんだ
悉く俺の提案に首を振りながら拒否する卯月
「あーじゃあ、えー・・・」
「〜♪」
俺が話題を考えてると鼻歌を歌いながら楽しそうに待ってる卯月
「あ、そーだ、平均点以上取れたらご褒美やるって言ったけど何が欲しかったんだ?」
「へ」
きょとん、とする卯月
ご褒美がほしいって言ったのコイツだよな
まさかなんも考えてなかった、とか?
「考えてなかったのか?」
「ん、ふふ、んーん、あるある!」
ゆらゆらと卯月は身体を揺らしながら楽しそうに答える
よかった、話題選択は間違ってなかったようだ
「それで、なんて言おうとしてた?」
「言ったら叶えてくれる?」
「2教科落としただろ、駄目」
「ケチでぶ!」
今日はやけにデブデブ言うなコイツ
もしかして俺太った・・・?
「俺が紺野に頼もうとしたのは、こーやって普通にお前と過ごしたいって言おうとした!」
そう言ってにししって笑う卯月
俺は結構驚いた
俺がこの関係が終わるのを考えてなかったのと、わざわざご褒美にそんなことをお願いしてくる卯月に
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