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真緒side
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「ちっ・・・」
ムカつく
紺野遥斗がたくに近づいてから毎日ムカつく
たくは、すっごくすごく辛そうだった
なんで、そこまで紺野遥斗がいいの・・・
友達で居たいってたくの気持ちなんか何も考えてないじゃん
無理なら無理ってはっきり振ればいいのに、紺野遥斗はずるい
たくに好きになって貰って、ボクはたくに近づくのでさえ大変だったのにあっという間に仲良くなって、2人きりの時間を過ごして
紺野遥斗は、当たり前のように教室に鞄を置いて行って部活に行った
そしてたくを連れて家に帰った
本当にムカつく
「ボクの方が好きなのに・・・」
恋愛対象としては見れない、でも友達を辞める気はないって、贅沢すぎでしょ
相手は自分の事好きだって分かってんのに、それを無視して今まで通り?
ふざけんなふざけんなふざけんな
「好きです・・・!」
「!」
わ、びっくりした
授業をサボって学校の木の上で空見ながら悶々と考えてイライラしてたら、いつの間にか男女が近くにいた
声に驚いて木から落ちそうになった
危なかった
「ごめんね、俺好きな子がいるんだ」
「っ・・・す、好きな子って、誰ですか?」
てゆーか、どこで告白してんのさ!!
まぁ人気ないけどね!だからボクもココにいるんだけど!
もう休み時間か?
つーか、裏庭の人気ないとこで告白ってすげぇ定番
どこの誰だよって思って下を見ると、女とミヤ君がいた
「内緒かな」
「教えてくれるまで私、諦めません!教えてください!」
「・・・」
うわぁすげぇうざあ
ミヤ君も大変だなぁって思って、目を閉じる
「ごめんね」
「っ・・・・じゃ、じゃあ私のどこが駄目なんですか・・・?」
ここまでくると同情
ミヤくんの困った顔が頭に浮かんで面白くってニヤニヤする
なんて答えるんだろ
「全部♪」
「っ!!」
その瞬間、バチンッと鋭い音がして誰かの走り去る音が聞こえた
まぁ走り去った方は女だろうけど
「・・・」
閉じていた目を開けて、ミヤ君を見る
うわぁ痛そぉ
「・・・んの、クソ・・・ってぇな・・・・」
ん?
あれ、何
幻聴?
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