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清臣side
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授業が終わり、1年の女に裏庭に呼び出された
「好きです・・・!」
裏庭の木の下で、そいつは顔を赤くして俺に上目遣いでそう言ってきた
あー俺の貴重な時間を、くだらねぇなぁ
「ごめんね、俺好きな子がいるんだ」
「っ・・・す、好きな子って、誰ですか?」
「内緒かな」
「教えてくれるまで私、諦めません!教えてください!」
危うくぶん殴るとこだった
嫌がらせか、嫌がらせだな
あーほんと、めんどくせぇ
「ごめんね」
「っ・・・・じゃ、じゃあ私のどこが駄目なんですか・・・?」
俺が苦笑いで言ってやれば調子に乗る女
泣き出したし
「全部♪」
「っ!!」
今度はすげぇ笑顔で言ってやった
けど、その瞬間ビンタされた
んで泣きながら走ってどっか行く女
「・・・んの、クソ・・・ってぇな・・・・」
無理矢理告白されて?
断ったら後輩にビンタされて?
ふざけんじゃねぇぞ
「あ゛ーうぜぇ・・・・」
こんな事になるから、やっぱアオとは別れるんじゃなかったな
くそ、うぜぇうぜぇうぜぇ
「あんなブスと俺が釣り合うわけねぇだろ」
言いながら近くにあった木をぶん殴った
「ぅわ゛ッ」
「・・・え」
声は頭上から聞こえてきた
それもすっげぇ聞き覚えのある声
目が合ったのは俺が想像した通りの男の子
「真緒クン、どうしてこんな所に居るの?」
「・・・」
すっげぇ青ざめてる
そんな衝撃的だっただろうか
「ほら、降りておいで」
「・・・」
さっきの今でよくそんな声質が変わりキャラも変わんなって顔してやがんな
つーか、そーゆー顔する真緒クンも卯月拓馬の前だと猫被ってんだろ?
「降りろって言ってるでしょ」
「っ・・・」
真緒クンは無言のまま大人しく降りてきた
顔面はすげぇけどな
「じゃ、じゃあボク教室にもど」
「いけないモノ見ちゃったみたいな反応だね」
「離して・・・?」
「無理♪」
がっしり真緒クンの腕を掴む
まぁこのまま教室に戻って卯月拓馬あたりに、どうこう話すのは勝手だ
あそこらへんは多分絶対信じない
俺の人望と信頼と日々の生活は裏切らない
けど、桧山クンは少し駄目だな
今までの努力が水の泡になる
王子様王子様言われ続けた完璧な俺が今更猫被ってたなんて笑い話にもならねぇ
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