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陽向side
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先輩の家を後にして途中颯斗と別れて自分の家に帰っていた
「はぁー」
(何で駿が先輩の家に?先輩と駿の家は近いとは知っていたけど…)
先輩の部屋に勝手に上がり込んだ時駿を無理矢理にでも連れて帰ろうと思った。でもまだ先輩と颯斗には僕達が恋人ってことを話してないからその気持ちを抑え込んだそのせいで涙が出た。
そう考えているうちに家に着いた。
「ただいま」
って言っても誰もいないか…
駿と同じ僕も親を交通事故で亡くした。
僕はすぐに風呂に入って寝ようとベッドに潜り込んだが中々眠れない
(駿は大丈夫だろうか…ちゃんと薬を飲んでるだろうか…)
そう考えれば考えるほど全然眠く無くなる
僕はふらっと散歩に行くことにした。
ボーッとしながら歩いているといつの間にか駿の家の前にいた。
(何やってんだ…)
そう思って帰ろうとするとなにか言い合いしているのが聞こえた。
「や、やだ、ゲホッゴホッ、は、はなせ!」
(え?)
「駿?」
僕は声のする方に走った
そこには嘔吐して倒れ込んでいる駿とそれを汚そうに見る男がいた。
プチッ
「何してるんですか?」
「ひな…た、ゴホッゲホッ」
「そいつ、うちのなんで手離して下さいませんかね?」
「あぁ?調子乗ってんじゃねーよ!チビがよ!」
そう言いながら僕に迫ってきた
「陽向!」
駿の声がした
(はぁそうやって突っかかって来る奴が1番嫌いだ
後、駿は僕より自分の体の心配しなよ…)
迫ってくる奴をヒョイっとかわしてそのまま男の背後に周り手を締め上げて地面に叩きつけた。
「そういう頭にすぐ血が上るやつ大っ嫌いなので」
倒れ込んでいる男に一蹴り入れた
倒れている駿を姫抱っこした
(かっる…熱出してますます痩せたな…)
「大丈夫か?駿」
駿は涙目で俺にぎゅっとして
「うん、ゲホッゴホッウッ」
「酷いな、まだ吐きそう?」
駿はコクンと頷く
「頑張って家まで我慢して。で、何で会長の家から抜け出したの?」
駿が慌てて僕の目を逸らした
「そ、それは…」
(あぁ後でじっくり話さないとな…)
「まぁいいよ、後でじっくり話聞くから。とりあえず駿の家に行くね」
今にも泣きそうな目をしてたからおでこにキスをした
それから歩き始めた
駿がなにか考えている顔をして解決したのかウトウトしていた。だからクスッと笑って
「いいよ、寝な」
そう言われて安心したのかすぐに眠った
駿…
ずっと一緒だよ…
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