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僕の"過去"
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僕が4歳の時、祖父母にこう言われた。
「貴方は来様にお仕えするのよ。
それはとても素晴らしいことなのよ。
だから"ふさわしい人"になりなさい。」
そう言ってある写真をみせた。
来様と父の写真だった。
父の目をみて気がついた…いや、思い出した。
僕にあったことを。
それからは、僕に関しての記録と、能力についてを徹底的に調べた。
片桐家の血筋は生まれつき目が赫く、
生まれてから3年ほどで基礎学力が身につくらしい。
僕が4歳で字が読め、書け、発することができたのは、それがあったからなんだろう。
僕の目には、目の色を錯覚させる幻術がかかっていた。
父本人が施したものだ。
だから今見えている僕の目の色は、黒らしい。
僕が片桐家本家の本当の次期当主であることを隠すため、4歳から周りに嘘をついた。
ばれない様に、疑われない様に、
愛想よく、元気で、
普通の分家の子と思われる様に。
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