アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
朝
-
ん…。
今何時だろ?
19時…もう夕方だな。
ーコンコンッ
『はい』
「陽向〜起きてるか〜?」
『いや、返事した時点で起きてますよ』
そうかそうかと笑ったこの男の人は、僕のことを拾ってくれた恩人。
名前は東上正樹(トウジョウマサキ)。
仕事は組?で何かやってるらしい。
あ、忘れてた。
僕の名前は、陽向。
名前のない僕に、正樹さんがつけてくれた名前。
こんなにも汚い自分に相応しくない名前だけど、正樹さんがつけてくれたから好きな名前だ。
『で?どうしたんですか?』
「あぁ。あのな、お前のことを考えたらやっぱり高校は出ておくべきだと思ってな。俺の知り合いに頼んで編入できるようにしてもらったんだ。だから、高校行ってきな」
…高校?
『正樹さん…からかってんのか?俺が人嫌いなの知ってるよな?』
「ありゃ?怒っちゃった?いや〜怖いね〜ブラック陽向ちゃんは。あははははっ」
ブラック陽向ちゃんってなんだよ。
『…はぁ。僕は行きたくないです』
「そんなこと言わない。お願い!な?」
『…むぅ、正樹さん。ここでお願い使うのはズルイです』
僕が正樹さんのお願いに断れないことを知ってるから余計に正樹さんはずるい。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 97