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1年A組
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「あははっ、ごめん、ごめん。綾(リョウ)はこうでもしないと来てくれないからさぁ」
綾と呼ばれたその人はどうやら理事長に変な呼び出し方をされたらしい。
僕には関係のない事だけど。
「んで?新入りはその子?名前は?」
『東上陽向です』
「分かった。俺は、1年A組の担任の西条綾(サイジョウリョウ)だ。じゃあ、クラスに行くか」
そのまま西条先生に付いて行く。
一応、理事長に挨拶をして。
それにしても、この学校は広い。
しかも不良校にしてはゴミ一つ無くて違和感たっぷりだ。
暫く歩くと、
「ここがお前の教室な。じゃあ呼んだら入ってこいよ?」
『はい』
ーガラッ
「お前ら、HRの前に編入生を紹介する。東上来い」
教室中が騒がしくなる。
うるさい、入りたくない。
僕はパーカーの帽子をまた深く被り、音を聞こえにくくした。
「てめぇら静かにしろ。うるせぇ」
先生が静めてくれて、ようやく教室に入る。
まぁ、案の定「誰?つかフード被ってて顔見えねぇ」とまたざわつきはじめた。
『……東上陽向です。空気だと思ってよろしくしないでください』
「終わりか?」
『はい』
「じゃあ、窓側の1番後ろに座って」
…日がめっちゃあたってる。
あの席…やだな。
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