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あの日から一週間。
龍姫になり放課後は柳瀬達と倉庫へ顔を出しに行くようになった。
皇龍のメンバーは見た目は怖い人達が多いけれど、優しい人の集まりだった。
未だにパーカーのフードであまり顔が見えない僕の事を、同じ仲間として輪の中に入れてくれたのだから。
………だからなのだろう。
僕はこの仲間というふわふわとした空間の中で忘れてしまっていたんだ…。
僕が幸せになる事は許されないのだということを。
——その日は倉庫へは行かず、家に帰った。
そして、最近は少しずつ食べれる量が増え、おやつを食べるのが好きになった。
自分で料理を作ってみようと思うようにもなった。
全ては柳瀬や皇龍の人達のおかげなんだろうな…。
今日、仕事で遅いと言っていた正樹さんのためにご飯を作ろうと冷蔵庫を開ける。
けれど、食材がなくて買いに行くことにした僕は町へ出かける。
何故か今日は人が多いな…嗚呼、いつもは夜だからか。
なんて考えながら町を歩いていると、
ードンッ陽向『痛っ』
誰か男の人とぶつかった。
陽向『…すいません』
男「…チッ…ぼーっとしてんな糞ガキ」
………うざ。
ここら辺に住んでる人かな…夜だったら殴ってたな。
歩いていった男を、次にあったらパンチを1つお見舞いしてやろうかと確認する。
陽向『…っ!な、なんで…父さんが………ここに』
……おかしい。
ここから隣の県以上も離れた場所に住んでいる筈の父さんが…なんでここにっ!?
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