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正樹「君、ここで何してるんだ?」
あぁ。また絡まれた。
最初はそう思った。
逃げないと——。
けれど、足が思うように動かなくて倒れそうになった。
けれど、想像していた痛みはこなくて、正樹さんに支えられていることに気付いた。
正樹「君!大丈夫か!?どこから来たのかわかんねぇが、とりあえず俺ん家行くぞ」
と、正樹さんは僕を家に連れ帰り看病してくれた。
そして、行く宛もない僕を今も家に置いてくれていて、陽向という名前も付けてくれた。
正樹さんに会ってから2年後に過去の話をしたような僕を置いてくれている正樹さんには感謝してもしきれない。
〈お前は幸せになんてなれねぇよ〉
父さんが毎回のように言っていたこの言葉。
父さんを見て思った。
あぁ、本当にそうだなって。
でも、どうしようもなく柳瀬達の傍が居心地が良くて。
頭の中では、僕は柳瀬達の傍にいたらいけないと分かってるけど……
……いや、僕は大丈夫。1人なんて慣れてるから。
僕が我慢すればそれでいいんだ。
今までだってそうして来たじゃないか。
陽向『………っ、ハァハァハァ…ヒュゥ…ゴホッ、ハァハァ』
やばい…だんだん息が出来なくなってきた。
本当に辛い…。
息がっ…
誰か…助けて…。
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