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悪夢
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夜。
何となく今日は眠くなくて、ずっとベランダにいた。
多分、まだ父さんに会って動揺しているのだろう。
でも、明日も学校だったっけ…。
今までならこんなに真面目に学校へ行こうとするなんて有り得なかったけど、柳瀬達がいるからこそ行こうと思えるんだよな。
柳瀬達の事を考えていると、自然と眠くなってきた。
そして、僕は3時にようやく寝た。
—————陽向『…っいやぁ!やだ!』
次に目が覚めたのは寝てから30分後の事だった。
正樹さんのところに来る前から最近までよく見ていた父さんに殴られる夢。
陽向『……ハァハァ、やだっ、やだっ……ハァハァハァハァッ』
また不安になる。
机からカッターを出してまた腕を切る。
血が溢れて、カーペットに染みをつくる。
落ち着きを取り戻した僕は、急いで血の跡を消して腕に包帯を巻く。
もう一度寝たい。
けれど、また夢を見るのが怖かった。
だから日が明けるのをずっと窓から見て、楽しいことを考えるようにした。
悪夢を忘れるために…。
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