アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
LOST TIME
-
一稀「陽向、はよ」
陽向『…お、おはよ』
なんと眩しい…。
土曜に待ち合わせ場所へ行くと、柳瀬は現に着いていた。
まぁ、今までそんなに意識はしなかったが、柳瀬ってイケメンなんだよな…性格を除いてだけど。
周りに集まってきたらしい女子らを無視してこちらに向かってくる柳瀬。
タダでさえ目立つやつが僕みたいなダサいやつの元へ来るなんて注目してくださいと言っているようなものだ。
陽向『柳瀬…ここ、離れよ』
一稀「?おう、わかった」
柳瀬を連れて、なんとかその場から逃げる。
あんな視線に耐えられるほど僕はできてないからね。
陽向『…で?なんで今日はデートしようなんて言い出したんだ?』
一稀「あ〜、弟がいるんだが、誕生日プレゼントがなかなか見当たらなくってさ」
陽向『要するに、プレゼント選びを手伝えって事な』
一稀「まぁ、そうなるけど……そんなのは口実で、お前といたかったんだ」
陽向『…ばっ!!よくそんなさらっと言えるなお前は!』
心臓の音が大きく速くなる。
いや、今に始まった事じゃないかもしれない。
家を出る前から……なんてな。
柳瀬に終始ドキドキさせられながら、街を歩き、プレゼントを選んで、色んなゲームを教えてもらい、遊んだ。
久しぶりにこんなに笑ったと思うくらい笑った。
でも、楽しい時間はすぐ過ぎていってしまう。
「お前…淳か?」
ほらね。僕が幸せになれるわけが無いんだ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
49 / 97