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父さん
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陽向『………父さん』
「淳!こんな所にいたのか!…父さんはもう心配で心配で……」
……心配なんてしてないくせに。
僕は淳なんかじゃない。
僕は……
ーガシッ「淳!もうあんなことしないから、戻ってきてくれ!」
———っ…嫌だっ、触るな。やめて…怖い…
陽向『……ぃや…っ……ハァハァッ…ヒュッやっ……ハァハァ』
一稀「陽向!大丈夫、落ち着け。な?俺がいるから」
柳瀬…。
柳瀬は僕を落ち着かせるために背中を擦りながら、声をかけてくれた。
そして父さんに向かい、
一稀「おぃ。誰だか知んねぇが、こいつが苦しそうだから失礼する。陽向、行くぞ」
そう言って僕の手を引く。
けれど、反対の手をまた父さんに掴まれた。
「ちょ、ちょっと待て!淳、お前にはすまなかったと思ってる。もし、また戻ってきてくれるなら、ここに連絡してくれ」
父さんに無理矢理、連絡先の紙を握らされてその場を離れる。
柳瀬と2人でとりあえず、静かな公園に向かった。
公園につくと、昼間とはガラリと変わり、誰一人としていなくて静まり返っていた。
ベンチに座り、お互い何も喋らず、ただただ時間がすぎる。
先に沈黙を破ったのは僕だった。
陽向『………や、柳瀬。さっきはありがとう…助かった』
一稀「もう大丈夫なのか?」
陽向『うん。柳瀬…少し僕の昔話を聞いてくれ』
僕は柳瀬に過去をいう決心をした。
何故かこいつには聞いて欲しいと思ったんだ。
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