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ある日の夜、僕は父さんに会うために前の家にいた。
…何年ぶりだろうか。
あの時の事を思い出すと凄く怖い。
だけど、大丈夫。僕の居場所は別にあるから。
そう自分に言い聞かせて心を落ち着かせる。
大丈夫、大丈夫。
「ごめん、待たせた」
リビングからお茶を持って父さんが来た。
陽向『いえ、大丈夫です』
……本当にあの時の父さん?
でも、人なんてそんなにすぐに変われるわけない。
「さぁ、そこに座って」
……優しすぎる。本当に父さんに何があったんだろうか?
「それにしても…………ぶァはははは、お前は馬鹿だな!俺のこと信用して、こうやってノコノコ来るなんて」
やっぱり父さんは何も変わってない。
陽向『信用なんてしてませんよ』
「ならなんで来たんだ?」
陽向『あなたは何故僕に戻ってと言ったのかを知るためです』
「そんなの決まってんだろ。お前は俺の玩具なんだよ」
なるほどな…父さんの中では僕は淳では無く玩具だったんだな。
陽向『…僕はここには戻りません』
「ほ〜ぅ、そうか。……あ、そういや、この前一緒にいた……えっと、柳瀬くんかな?」
陽向『なんで柳瀬のことしってる?…いや、そんなこと関係ない。柳瀬に何する気?』
「いや〜、何もしないよ?お前が戻ってきたらな」
父さんが何を考えているかわからない。
だけど…柳瀬は俺が守る。
父さんなんかに傷、一つ付けさせない。
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