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ごめん
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「淳、知ってるか?父さんな、川口組の組長と友だちなんだよ」
川口組…?
川口組は確か、全国で3位くらいの組だったはず…。
その組長と父さんが友だち…?
…もしかして
「川口組に柳瀬や皇龍を潰してもらうことだって出来るという事だよ」
そんなっ…
例え僕が赤目だとしても、組相手では人数でも適わない。
ましてや、全国3位の組ともなると力の差も歴然だ。
「ここで賢い淳に質問だ。お前はどうするべきか」
陽向『………』
「柳瀬と皇龍を犠牲にして幸せになるか、俺の元へ来て柳瀬と皇龍を救うのか」
陽向『僕が残ったら柳瀬には手出しませんよね?』
「あぁ、勿論」
陽向『……………わかった。その代わり1週間待ってください』
「いいだろう。あぁ、そうだ。向こうから来られても困るからな……」
父さんがニヤリと笑う。
嫌な予感がする。
「奴らを裏切ってこい。まぁ、嫌われてこいって事だな」
…あぁ、父さんはこうやって僕から何もかも奪っていく。
柳瀬達を裏切らせることで、僕がもう誰とも関わらないようにさせるつもりなのだろう。
だって僕に関わった人はこうやって不幸になってしまうのだから…。
あと1週間。
それが過ぎれば、僕は柳瀬達を裏切って別れなければならない。
………………そんなの嫌だっ。
でも、柳瀬と皇龍を守りたい。
だから柳瀬、みんなごめん。
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