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あと2日
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カラオケの前日、僕はここを去る準備を着々としていた。
陽向『失礼します。東上陽向です』
亮「おぉ!久しぶりだな陽向!どーしたんだ?」
陽向『理事長、急な話ですみません。退学させてください。』
もし、父さんの家から高校に行くとしても、柳瀬達に会うことになるのなら、どのみちこの高校は退学しなければならない。
なので、退学をする為に理事長室を訪れていた。
この高校は好きだ。
だけど、こうなった今仕方がない。
亮「陽向…なんでかは」
陽向『教えられません。一つ言うとしたら、もしあなたが僕を引き止めると言うのなら容赦なく潰させていただきます』
亮「……わかった」
陽向『あともう一つ。僕がこれからどうなってもこの事を誰にも言わないでください』
亮「正樹や皇龍のやつらにもか?」
……多分正樹さんに言ったら止められるだろう。
柳瀬らも同じだ。
陽向『勿論です』
僕は一つ一つ居たという証を消して行き、後は柳瀬達と遊びに行き、裏切って、ここから去ることだけだ。
決して僕がこれから使用としていることを、みんなに悟られてはいけない。
常にポーカーフェイスで。
陽向『では、失礼します』
亮「陽向っ!約束してくれ、姿を消さないことを…」
亮さん………やはりこの時点で分かってしまったのか。
陽向『…………』
亮「陽向、お願いだ」
……だめだ。
流されてしまったら僕はここを去れなくなる。
僕は自分の心を赤目の人格という名の皮で覆う。
陽向『さようなら、東上亮さん?ニコッ』
もう二度と会うことはないだろう。
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