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あと1日
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土曜日。
みんなとカラオケに行く日。
待ち合わせの場所に30分も前についてしまい、少しあたりの店を散策する。
ふと立ち寄った店に目を惹かれる物があった。
あ、このイヤリング、柳瀬っぽい。
こっちのブレスレットも柳瀬っぽい。
僕はどちらも買うことにした。
そんなこんなで時間になり、一人二人と集まってくる。
そして数分後、みんな揃ってカラオケ屋に入る。
一稀「誰先に歌う?」
奏汰「オレオレ〜!」
奏汰が手を挙げ、歌い出す。
………うん、まぁ音程ずれてるけど、頑張ってるのはわかる…。
次に夏智が歌う。
夏智が歌う歌は、可愛い感じの曲で凄く可愛かった。
拓人と悠也は歌わないみたいで、次は柳瀬が歌うことになった。
…っ、柳瀬が歌い始めた途端、選曲と声が合っていて、凄くかっこよかった。
すっかり柳瀬の歌に引き込まれてしまった僕は、柳瀬が歌い終わってもその余韻に浸っていた。
一稀「陽向?おーい、陽向!」
陽向『………えっ?』
一稀「次、お前な」
陽向『む、無理。僕は歌は歌わないんだ。あまり知らないし…』
一稀「大丈夫、歌えなくてもいいから」
僕は唯一歌える歌を選曲して歌い出す。
歌うのなんて何年ぶりだろうか……凄く楽しい。
一稀「………綺麗だ」
歌い終わった時、柳瀬が呟いた。
拓人「あぁ」
夏智「…凄いよ…陽向歌うますぎ!」
陽向『ありがとう…?』
それからみんなでローテーションしながら時間が許す限り歌いまくった。
これが僕の最後の思い出となるだろうと思いながら、めいいっぱい楽しんだ。
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