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一稀side
陽向が消えて1週間が経った。
いよいよだ。
俺たちはそれまでに陽向の居場所を調べたり、川口組に陽向の親父から手を引くよう交渉したり、知り合いの警察の手配をしたりなどと準備をしてきた。
そして今日、やつから陽向を奪い返す。
悠也、奏汰、夏智、拓人と5人で行くことになった。
東上兄貴によると、「陽向のことは任せた。
組のことは俺に任せろ」らしく、ここには来なかった。
陽向が居るであろう家の近くまで来た。
その時、陽向の親父が家に入るのが見えた。
急いで後に続き、ドアをゆっくりと開けようとする。
けれど、鍵を閉めたのか、開かなかった。
奏汰「ここは俺にまっかせなぁー!」
悠也「静かにしてください。バレたらどうするんですか」
奏汰「あはは…すいません」
奏汰がピッキングをして鍵を開ける。
開いたドアから中の様子を見ながら中に入る。
夏智「陽向…どこだろ…」
ーガタンッ
夏智「なんの音…?!?」
拓人「上だ。もしかしたら、陽向が殴られた音かもしれない」
陽向…。
クソ野郎が。
俺はバレるとか関係なく階段を駆け上がり、一つの部屋に入る。
一稀『陽向っ!』
中に入るとそこには、1週間前よりも青白く弱々しい陽向がいた。
只でさえ細かった陽向がもっと痩せたように見えた。
一稀『…っ、くそがっ!』
陽向の親父に怒りを覚えた俺は、思いっきり殴る。
そして、陽向が安全なようにして陽向の様子を伺う。
陽向は事態が把握出来ないらしく、固まっていた。
とりあえず、陽向が俺の腕の中にいることに安心した。
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