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BLOOD
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「…ふふっ、淳〜お前の友達は自分から死に来たようだなぁ〜?」
横から陽向の親父の声が聞こえた。
くそっ、意識がまだあったか、もっと殴っとけばよかった。
父親の声を聞いた陽向がいきなり俺を突き飛ばし、
陽向『柳瀬、今すぐ帰れ!…お願いだから』
陽向の言葉を聞いて苦しくなった。
あの日どんなに辛かったのだろうか。
俺なら仲間の為でも、嫌われる行動をするなんて辛過ぎて耐えらんねぇに決まってる。
あの時、お前の本当の心の声に気づけなくてごめん。
お前から手を離してしまってごめんな。
俺は、もう二度と手を離さないように陽向を抱きしめた。
一稀『陽向、大丈夫。大丈夫だ。俺がついてる。何も怖いことはない』
後はもう陽向を連れて帰るだけだ。
全てが予定通りに進んで俺は安心しきっていた。
まさかあんなことになるなんて思ってなかった。
一稀『陽向…?!陽向!おい!陽向っ!』
段々、陽向の腹部から赤黒い血がどんどん溢れて、白いシャツが染まっていくのが見えた。
拓人「柳瀬、落ち着け!とりあえず血を止めなきゃいけねぇだろ」
部屋の外で待機していた拓人や皆が何か言っていたがそんな言葉は聞こえなかった。
ただただ陽向が拓人に手当されているところや、救急車に運ばれて行くところを見ることしか出来なかった。
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