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溜息をついた一稀が呆れたように言った。
一稀「俺はお前が好きだ。だから、お前が別れてって言っても別れねぇから」
陽向『で、でも、僕の事怖いでしょ?』
一稀「あ?何でだよ。陽向はすげぇ可愛いし、愛しい」
なっ…か、かわいいって//
男が可愛いっておかしいだろっ。
一稀「あ、照れた?本当に可愛いな陽向は」
陽向『…ぅ、可愛くない…』
一稀「フッ……俺さ、赤目にあったら言いたかったことがあんだ。赤目、ありがとな」
え?僕何かしたっけ?
あ、白狐を倒したことかな?
陽向『白狐のこと?』
一稀「それもだけどさ。俺な中学の時、今になったら恥ずかしいんだけどさ一匹狼状態だったんだよな」
陽向『うん?』
一稀「その日はいつも通り喧嘩して、でもなんか満足いかなくて気絶したやつを尚殴ってたんだよ。その時な、赤目が現れた」
あ…なんか思い出した。
同い年くらいの男の子が、ずっと殴ってて、手が赤く染まっていたんだっけ。
でも、凄く悲しそうな、寂しそうな顔をしながら殴ってるものだからほって置けなかったんだ。
僕と違うから…。
一稀「赤目はさ、俺に楽しいか?って聞いてきてさ。お前はこんなことしなくても、楽しめる事ができるよ。だから、仲間を作りな。お前が守りたくなる大切な仲間をってさ。もう陽向は忘れちゃってると思うけどよ。俺は、あの時のお前に救われたんだ」
陽向『いや、覚えてるよ。あの時の僕は、一稀は優しいやつだって直感で思ったからさ。それをこっちに染まらせたくなかったんだよ』
僕は人を殴って血を見ることに快楽を覚えてしまっていたから…。
僕と一稀は違うんだ。
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