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2話
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父を見下ろす長男巫琥
「ふん…やはりお前は出来すぎてるな…
母親の血を多く受け継いだんだろうな…
俺にないもの全て持っている…
母親に似ているその忌々しい髪色も…
その瞳も…
どうせならお前を殺すべきか?巫琥…」
「あ?知らねーよ
親父がそうしたいならそうしろよ?
だけど、、、
俺を甘く見るんじゃねぇぞ?
俺、こう見えて10歳だけど親父より
魔力ある自信しかねえから
もし親父が俺と殺り合うってんなら…
本気で行くからな?」
尚靖はその言葉を聞いた後、
とてつもない魔法の威力を放出した
そして…
「お前のような親を馬鹿にする子供がいるから
この世はダメになるんだ!!!!
この親不孝の餓鬼が!!!
お前に何がわかる!!
αでも劣等種の私の気持ちが!!!!」
そうして放出している全ての魔法を
一直線に巫琥へ…直撃した
ードゴォォォンッッッ!!!!ー
周りの建物が崩れ落ちる
しかし…
「なっっ!?」
「親父…
力の使い方がなってねぇよなぁ?」
煙の奥から無傷の巫琥が現れた
「そ、そんな馬鹿な…!!」
「馬鹿なじゃねぇよ
親父…親だからって自分が偉いのか?
αの優等種だからえらいのか?
この世界のトップレベルの家だから偉いのか?
ちょっと見た目が違うからって実の息子を
あんな目で見るのか?
くっだらねぇ!!
てめぇのその腐りきった考えが一番反吐が出るぜ
親だから偉いんじゃねぇ
ちゃんと社会で生き、貢献し、世界に役立つことをする
αの優等種だから偉いなんてふざけんな!
劣等種って言われていてもちゃんと一生懸命頑張ってる奴らをちゃんと見ろ!
世界のトップレベルだからじゃない
小さな企業でも一生懸命その仕事に誇りを持ってる奴らがとても偉いんだ
見た目が普通と違う?それがどうした
俺の弟は…氷琥は親父にどんな扱いを受けようとあんなにも強く泣かずにいたんだ
普通なら耐えらんねぇよ
それを7年間…
俺はあいつが偉いと思うよ…
だから…
あいつの邪魔するてめぇは消えろ」
そう言って巫琥は魔法の力で作った槍を出す
雷のように青い稲妻の…
尚靖に向ける
「ま、まて…
話せばわかる!
巫琥!!!!お前は出来るやつだ
だがあいつの一体何がいいんだ?!
あいつがいくらαの優等種だとしても
あんな瞳で…
そうだ!お前に当主の座を渡してやろう?
な?それでいいだろう??」
尚靖は怯えた表情で巫琥をみる
それを冷たい目でみた巫琥は
「くっだらねぇ…
その声も顔も見たくねぇよ…
とっとくたばれよ…」
そう言って槍を振りかざそうとした瞬間
後ろから声が聞こえた
「待ちなさい!巫琥!!!!」
凛とした声が響いた
後ろを振り向かず巫琥は
槍を振りかざすのをやめ、
不意に口角を上げた
「あーあ…
いきなり出ちゃう? 母さん…
あんた出たらさすがの俺でも適わねぇかな?笑
〝現〟鴇家当主の鴇氷湖(ひょうこ)様…」
そう巫琥は言いながら後ろを振り返った
銀の髪にうっすら紫がかった髪
長髪の髪がなびき、紫色の着物がとても似合う
落ち着いた感じの美しい女性
そうこの女性こそ鴇氷湖…
本当の鴇家の当主である
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