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4話
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瞬間移動した氷琥は
ある社の前に着いた
〇〇と会うときはここを約束の場所としていた
その場所にいたのは
「〇〇君…!」
氷琥はその人物に駆け寄る
その人物も氷琥に気づき駆け寄った
「氷琥!!!!」
2人は抱きつく
「〇〇君…!〇〇君!
僕、家を出る!あんな家大嫌い!
〇〇君といたい!〇〇君のそばにいたいよ!」
泣きながら氷琥は言う
それを聞いた〇〇は
「どうしたんだよ…氷琥?
なんかあったのか?
目を真っ赤にしちゃって…」
〇〇は抱きついてきた氷琥を
安心させるように笑顔で撫でる
氷琥は泣きながら
「あのね…?実は…」
自分の家のことをすべて話した
自分の家での立場
父親との仲も…
自分のこの瞳のせいで
親族にも冷たくされていたことも
それを親身に聞いてくれた
「僕…やっぱり生きてちゃダメなのかな…
ヒック…ウッッ…涙
こんな瞳…無ければいいのかなあ…」
ポロポロ涙がこぼれ落ちる氷琥を見て
〇〇は
「そっかぁ…そんなことあったのか…
けど、氷琥は生きていてほしい
俺のわがままだけどな!
その瞳がダメなのか?
俺はすごく好きだ!
お前のその笑顔、怒った顔、泣いた顔…なんて言うのも悪いかもしんねーけど
すげー映えるし、何より…すげー綺麗だ
だから…なんつーか…氷琥には生きてて欲しいんだよな
これからももっと俺はお前といたい
お前のそばにいてぇ!」
そう言って氷琥の頬に触れる
氷琥はその手の温もりに安心感を持つ
ーそういや…お兄ちゃんもいつも僕に
優しかったな…けどこんなことしてくれなかったなー
「氷琥…お前の家のことは知ってる…
すげーデケェ財閥?何だろ?
俺みたいな分家のやつと関わるなっていうのはわかる…
けど…俺…
お前のことが多分……」
そう言い終わる前に〇〇は顔を真っ赤にする
氷琥はきょとんとした顔をする
「…〇〇…君?どうしたの?」
「俺……氷琥の事…好きなんだ…
多分…likeじゃなくて!love!!!!
うん、英語この前習ったら多分そういう意味!
好きなんだ!恋愛的な……
男同士なんて気持ちーわりぃかも知んねぇけど…!
とにかくあの…好きだ…」
勇気を振り絞って言った〇〇
それを聞いて氷琥は
「え…ぼ、僕のこと??
へ…??〇〇君…?」
照れる二人
お互い目をそらさず見ている
しばらくの間の沈黙の中…
そして…
「う、嬉しい…
僕のことを好きなんて…
今まで…そんな言葉言われなかった…
必要なんて言われなかった…
〇〇君…こんな僕だけどいいの…?
男同士なんて気にしない…
むしろ僕だって…〇〇君のことが好きなんだもん
αとか優等種?とか劣等種なんか知らない…
僕はΩになりたい…
男同士で付き合えるのがαΩ同士なら…
そう思う時だってあったもん…
〇〇君のお陰で僕は沢山笑顔ができるようになって
思い出も作れたんだもん…」
照れながら切り出したのは氷琥だった
その言葉を聞いた〇〇は
「お、俺も嬉しい!
氷琥…俺たち…ずっと一緒な…?
遠く離れても…」
「…うん…
僕は離れても〇〇君のことを好きでいる…
だから…今…僕に〇〇君の証頂戴?」
そう言って氷琥は自分の首を見せる
それを見て〇〇は照れながらも
そして…
ーガリッ…ー
「んっ…!」
「い、痛かったか??汗」
少し歪んだ顔をしたが氷琥は笑顔で首に出来た
噛み跡に触れる
大丈夫なのかと焦る〇〇の顔を見て…
すこしクスッと笑う
「ううん…!
嬉しい……こらから…〇〇君は
僕の〝番〟なんだね!
まぁ、本当にはなれないけど…えへ……」
「〝番〟かぁ…
本当にそうなれたらいいな!」
笑顔で笑い合う二人
その二人は
このまま幸せに暮らしましたとさ…
なんていうことは
許されなかった
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