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5話
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あの後僕と〇〇君は離れた
鴇家の使用人に連れ返され
鴇家の今の現状をすべて知った
本当の当主の存在
離婚したこと
初めて目にする母親の姿
そして久しぶりにみた兄の姿
二人は自分の首元を見て驚く
その事で何か言いたげにしていたが
ただ一言言われた
「あの子と今は離れさせます
それを破るのであればあの子を私は殺します」
「なっっっ!?!?!?」
突然の母親の言葉に驚く
結局父親と同じようなことを言うんだ…
みんな僕が必要としてないんだここの家族は…
そう思っていると巫琥が
「氷琥…
お前は〝気味が悪い存在〟じゃない
〝特別な存在〟なんだ…
だから今は母さんのいうことを聞いてくれ…
本当に母さんは息子達のためなら人を殺しかねない」
「……
僕が…約束を守れば…〇〇君は無事でいられる…?」
久しぶりにみた兄に問う
巫琥はその顔を見て泣きそうな顔をした
「ああ…約束さえ守れば大丈夫だ。」
「ええ
氷琥…貴方が守ればあの子と
また会える日がいつか来るでしょう…
それまで貴方の記憶からあの子を封印します
それが…今の最善なの…」
氷琥は無力さに拳に力を込める
巫琥はその拳にそっと手を添える
「すまねぇ…
理由は言えねぇんだ…
けど…わかる日がいつか来る
そして…その日は必ずくる…
それまでの我慢だ…」
巫琥の真剣な瞳に氷琥は…
「うっ…ぅぅぅぅ…っっっ!
うぁぁぁぁぁぁん!!!!」
泣いた
自分が幸せになることは無駄なんだろう
〇〇君にまで自分に関われば不幸になる
〇〇君…このこと知ったら悲しむだろうな…
ごめんね…けどね僕は何があろうと…
この首元の証だけが
〇〇君と繋ぐものになろうとも…
好きでいるからね…?
そうして数日後
氷湖の魔法により
氷琥の記憶の中には〇〇の存在はなかった
そして約8.9年の時が過ぎた
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