アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
10話
-
氷琥は入部届けを出し、
兄の部活をしている姿を見に行った
ー…えっと…確かバスケ部は…ー
地図を見ながらてくてく慣れない学園内を歩く
そしてバスケ部が使用している
第2体育館の方へと向かう氷琥
その途中で強い風が吹いた
「わっ…!」
地図が飛ばされる
「ま、まって……
それがないと…!」
一生懸命追いかけるが取れない
その時…
ーパシッー
「ん?なんだこれ…?
この学園の地図か…?」
前に紺色の上に下に黒の袴の男がいた
黒髪にうっすらと先に赤髪がある
長めの髪が綺麗に束ねられ、その髪の間から見える
耳には綺麗な装飾のイヤーカフがしていた
その片手には剣道の竹刀がある
「あ、あの…!すみません…!」
その声に反応して男はこちらを見た
その時
「お、お前…」
一瞬目をあわした時
驚いたような顔をしたがすぐに目をそらされた
「これ、お前のか?」
地図を渡される
それを両手で受け取った
「は、はい…!
ありがとうございます…
あの…剣道部の方ですか…?」
顔を見て聞いてみる
すると男はくるりと後ろを向き
歩き始めた
「ああ、そうだよ
まぁ、気をつけろよ"新入生"ちゃん
新入生をたまに狙う変な輩いるからな
今度からは一人でウロウロすんなよ」
後ろを向いているが手を振られた
「は、はい?
ありがとうございます先輩!」
笑顔で言って小さく手を振ると
首をこちらに向け、
うっすらと笑をこぼした
ー…あ、あの人…僕とおんなじオッドアイなんだ…ー
少しその男の人が見えなくなるまで
見続けた氷琥であった
「…とても綺麗な瞳だったな…(ボソッ)」
そういって何故か胸の奥がモヤモヤするのを
謎に思いながら
地図を見て第2体育館へと向かった
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
11 / 109