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22話
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麒麟は走るあの部屋から一直線に
氷琥は不安になっている
ー…何故、誠が、、
僕と一緒にいるから?ー
そのことが心にズキズキくる
その心を読んだのか麒麟が語る
ーそう思い悩み、何か変わるのか?
変わらぬのであればほっとけば良い
今は助けることを考えよ可愛い契約者よー
クスリと笑いかける麒麟に氷琥は安心させられる
ー…僕にはもったいない神獣だねー
「そう、だよね…今は助けることを…待っててね誠…!」
氷琥は急ぐ
ーーーーーーーーーーーー→
一方生徒会室では
資料を整理している時にあるものを見つけた
「ん?なんだこりゃ……
おい…巫琥」
海璃が書類を見て唖然する
それを見て巫琥はその書類を取りみた
「あ?海璃、何見てそんな驚いてんだよ?」
そう言いながら見ると
「…は?なんだ…こりや」
巫琥も驚くそこには
今年の1年名簿の中に
いてはならない人物達が紛れ込んでいた
「おいおい…〝ヴァンパイア〟はあいつだけにしてくれよ…こりゃ…手に負えねぇぞ…
退学とか俺の権利ねぇしましてやヴァンパイアを分かっていて入れるなんて…多分これは…」
「〝初めからこれが一つの目的〟なの」
後ろを振り向くと蓮華がいた
その後には靖弥がいた
「まぁ、2人共こっちも見てくれ」
靖弥が資料を机にばら撒く
そこには6人の人物の写真と内容
「…こいつらが…全員ヴァンパイアかよ…
どおりで普通より能力数値が高いわけだ…」
海璃が腕組みをしながらいう
そこに巫琥は
「あぁ、だがこれがどう支障するんだ?
ヴァンパイアは何が狙いで…」
「氷琥君だとしたら?」
「「!?」」
2人が目を見開く
蓮華は考えながら話す
靖弥も
「いや、憶測よ?汗
だって、あの子鴇家の中で1番大人しめじゃない?
狙いやすいとか…ましてや貴方の事を嫌っているヴァンパイアなら…貴方の大切な子を奪えば
いい復讐になると考えるんじゃ…」
「巫琥、こっちも俺の推測だ
ヴァンパイアは微かだがあの子の本当の血に気づいているってこともある
それも配慮しながら…」
「うるせぇ」
海璃が話を止めさせ、ソファのわきに置いていた自分の刀を持った
「海璃!」
巫琥は海璃の肩をつかむ
後ろを振り向いたが海璃の瞳に光は消えていた
「頼む行かせてくれ…
お前にはわかるだろ
俺の大切な……もう失いたくねぇ離れたくねぇんだ…」
最後まで言わずに海璃は生徒会室を出た
残された3人は
「…」
「追いかける?」
「いや、俺らには仕事がある…」
悩んでいたが巫琥が
「いや、あいつなら大丈夫…
殺さない程度で…なんとかなる」
ーたのむ…海璃、氷琥、、ー
学校の屋上に来た海璃は刀を抜く
そして
ーサクッー
腕に少し傷をつける
血が滴り落ちる
落ちるたびに下には文様が描かれてきた
「数多の獣達、人々を喰らったヤマタノオロチよ
我、契約者藤咲海璃の血をもって命ずる
俺に力を貸せ、そして…氷琥の元へ案内しろ!!!!」
文様が出来た瞬間海璃の服装が変わる
黒を主張とした着物にうっすらと金と青色の刺繍糸で
ヤマタノオロチなどが描かれていた
髪にはオロチの瞳と同じ紅い色の宝石を使った髪飾りを付けた
手や足に鱗が出てくる
そして…
ー主よ行こうではないか、主の愛する者の所へー
どこからが聞こえるヤマタノオロチの声に応えるかのように海璃は告げる
「さぁ、出発だ」
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