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28話
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「か~い~り~!!!!
お前~!!敵をそんなあっけなくみんな殺してー!」
頬をふくらませて生徒会室の椅子に座る
学園のトップの生徒会長鴇巫琥
その前に海璃が頬を少しかきながら苦笑していた
「いや…ちゃんと8割は生かしてたのに…
こいつが…」
海璃のよこでのうのうとなんの骨かは察しがつくような…ものを舐めている大蛇がいた
「んー?いやぁ、しかたねぇだろ?
久々すぎて加減がわからねかったんだからよォ?
まぁいいんじゃね?どうせあれだろ?
もう片方の氷琥に接触した奴らが生きてるからそいつらに聞けばいいんだろ?もー巫琥~俺だって加減しようとしたんだぜぇ~??」
反省の素振りが一つもない大蛇の態度に巫琥は
「も~!仕方ないなぁー今回はそれでいいけど今度からは一人はちゃんと生かしておいとけよなぁー!!」
「へーへーw
努力はするよ、我等の学園のトップ様~」
そう言って大蛇は後ろを向き帰ろうとした
「あ、そういや」
「ん?」
首だけ少しこちらに向け
赤い瞳で巫琥を見る
「巫琥、今度また“手合わせ”しようなァ~
お前が1番俺と同等に戦えるからなァ~」
ニンマリと笑った大蛇に巫琥は素直な笑みで
「あぁ!やろうな!俺もたまには“3割以上”出さなきゃ、身体がなまっちまうよ~!」
その言葉を聞いてふっと笑ったあと
大蛇は姿を消した
「…お前って本当に…何もんなんだよ巫琥…
大蛇相手に3割以上とか…全く…最高だなお前は」
その話を聞いていて海璃はふと笑う
それを見て巫琥は
「ん?普通にブラコンの度が過ぎる
ただのこの学園生徒会長だよ?」
その時の瞳はうっすらと光っていた
暗闇で静かに獲物を狙う獣のように
ー…俺はな…海璃、氷琥がまた…昔みたいにさ?
幸せに笑いあってる姿を見たいだけなんだよ
その為に今まで強くなっただけだよ…?
…氷琥、もうすぐでお前は本当の幸せを…ー
心の中でこんなこと思ってるなんて女々しくて
言えねぇなー
なんて思った巫琥だった
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