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41話
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ーガチャンッッッッン……ー
ギロチンの刃物が勢いよく降ろされた音が聞こえた
そこで我に返る愛里紗
「…マリー!」
暗転した部屋へと向かおうとする愛里紗
その前に立ち塞がったのがご老体だった
「なりませぬ愛里紗様…
この部屋から今ら一歩も出ることは…」
「いやよ!
どきなさい!!!!」
「なりませぬ!!!!
貴方様はマリー様からの〝役目〟があるのでしょう?
それを放棄なさいますのか!?」
「!?」
ご老体からの突然のワードに動きが止まった愛里沙
「な、なぜ…それを知っているの?
ま、マリーの、、、、、その事を、、、」
後ずさりをした
それを見てご老体はやはりという顔をした
「…やはり…マリー様は今回の〝贄〟だったのですね…
あの騎士学校の秘密を知ったのですね…」
「な、、にを言っているの…?」
ー贄?秘密?何それ…どういうこと??ー
「貴方は、、何を隠しているの?
ご老体…」
ご老体は扉の方に目を向けた
しかしすぐに愛里沙の方へと顔を向けた
「私は…この漆黒の塔の管理人ともう一つ役割があります」
「役割…その役割が今回のこの処刑に何かあるの?」
少し苛立ちながらも冷静に言葉を話す愛里沙
それを見てご老体も冷静に話す
「大いにあります
もう一つの役割が
〝贄〟を保存する場所を提供することでございます」
…贄を保存する??
何をさっきから言ってるの?
「今は考えは追いつかないでしょう
しかし今知ってもらわねば貴女も
贄になる、、、そうなるとマリー様のご覚悟は
無駄になってしまうのです!!!
マリー様は吸血鬼になられてしまってすぐに気がついたのでしょう…
あの方の噂はかねがね聞いておりました
マリー・テレシネ様…
騎士学校に忠誠を尽くし、
美しく、何事にも屈しない、
怖いものしらずで、
華やかさも兼ね揃えるあのお方…
私はあのお方こそ、贄を断ち切ってくれると思ってくれたのですが……
〝吸血鬼〟は気づいたのでしょう…
自分たちの狂気になる者になると…!
そうなる前に今、自分たちの仲間にして自分たちの戦力に変えようとしたのでしょう…!」
ご老体は今にも泣きそうな顔をしていた
愛里沙はそれを見てこの状況をすべて把握したのだ
「つまり…マリーは学園の中で起きている何かに
気付いた。そして、それに気付いた敵がマリーを殺したと見せかけて仲魔に……」
そこまで話をして
ふと疑問とが浮かぶ
その事が出来るものは限られていた
ここを希望し、そのことを進めれる人間は極わずか
そしてここにいる者でできる者は…
ーあれ、けどこれができるのは…ー
その答えに届いたのは意外と早かった
「まさか…!!!!」
その答えを言葉に発する前にガラスが割れた
ーパリィィィィン!!!!ー
「愛里沙!!!!今すぐ逃げなさい!」
暗転した部屋のガラスが割れ、その割れた場所から
先ほど別れを告げた彼女、マリー・テレシネが現れた
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