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43話
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……
「あんたはもう、大切な者を失ってた人間なんだな…」
有璃はどことなく儚げな表情を見せた
それを見て愛里沙はクスリと笑った
「失ったけど、それで自分の弱さを痛感し、
私は強くなるために日々鍛錬を続けた…
そして…その時たまたま図書館にあった書物に
目が止まったの…
神々との契約の結び方について書いている本に…」
「やっぱりお前のその技…神の力もあるわけか…!
どうりで一筋縄ではいかないんだな?」
有璃は今までの技がきがなかったことに納得した
「ええ、私は北欧神話にでてくる時女神の3人の長女、
ウルズ(ウルド)に目を付けたわ
あの神様は過去を司る神でもあるけれど、
「死」という意味もある
だから、、、、、契約する決心をして
北欧へ向かった…
そこで私は手に入れた
強さと…大切な者を…」
そういうと剣から炎を纏う金髪の美しい女性が現れた
どことなくこの世のものとは思えないオーラを発してはいるが何故か人間らしさも残る神だった
「これが…時女神…ウルズ…」
有璃は見惚れていた
その儚い美しさと凛とした瞳に
金と焔の瞳に…
他の見ている生徒も驚いて
ざわついた声が起こり始める
その時に愛里沙は服装と髪型が変わる
ショート髪が黒い艶のあるポニテに
右目は金色の瞳に
服は黒いブレザー、うっすらと縦線が入っているスカートに十字架のマークがついているリボンが腰あたりに付いた
先程話していた騎士学校の制服らしきものになっていた
先程よりも強いオーラが放たれる
有璃はビリビリと体を震わせた
「…このウルズはね
マリーの“魂魄”を使っているのよ
だから今、中にある魂魄はウルズではなく、
マリー・テレシネのもの…」
「!!!!」
有璃と巫琥、氷琥が目を見開く
「そんなこと出来るはず…」
「出来たのよ」
剣から出てきていた時女神ウルズことマリー・テレシネは
うっすらと笑みをこぼしながら話し始めた
「私は確かに一度死んだわ
しかし、その死んだ時に声が聞こえたの
仕事をしていたウルズにね…
(貴女…まだ死ぬにはおしい逸材よね?
そうだ、私とちょっと賭けをしない?)と
その内容は
西欧での仕事が終わるまでの三日間
ウルズに傷一つでもつけられたら
自分の体をあげること
もしつけられず
魂魄が消えかかれば
私はウルズの元で一生働かされるという事だったの
私はそれに乗ったわ
ウルズが過去の神だと言うことは…知っていた
そして
愛里沙なら来てくれる
図書館のその本にたどり着くことを信じて…
私も一度手にしたことがある本だった
だからこそ愛里沙なら手に取るだろう、
力を得るために…
三日三晩私はウルズに攻撃した
初めなんて本当に全然当たらなくて
カスリすらしなかったわ…
神のレベルははるかに人間より上にあることを痛感した
けれど負けれなかった
愛里沙のそばに居たい
ずっと死ぬまでいたいから…
そして三日目にはかすり傷をつけることが何度もできたわ
ウルズは感動してた
(人間の力はやはり日々進化しつつある!
そう、日本でも今神々を脅かす者がいるというわ!
私のこの身体をあげるわ
私は過去を司る神、ウルズ
たかがここの時代の私が居なくなろうとそこまで困らないのよ?)
そう言ってその時代のウルズは私に身体を譲った…」
マリー・テレシネは言い終わると笑顔で愛里沙の横に立つ
「「だから私達は貴方を倒す!!!!
まずここでの試練の一つとして!!!!」」
それを聞いた瞬間に有璃は放電する
「はっ!
俺に勝つ…?
やってみようじゃねえか!!!!
来い、武御雷!!!!」
そういうと刀が金色の筋を出す
それを掴むともう一つの刀が出てきた
黒い刀と金の刀
有璃の姿も前まで見た金髪のでは無かった
着物を着て袖をしっかりあげて縛り
髪は愛里沙同様にポニテだった
黒色に金髮が先にまじった
瞳は前と変わらない色で…
愛里沙に劣らないオーラを放ち
「んじゃぁ…本気の力を出している所で……」
有璃のそのセリフが合図なのか
2人と神1人は笑い合った
そして…
「「スタート!!!!」」
第2戦(第2ラウンド)スタート
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