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71話
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結局それから一時間ほど喧嘩した二人
靖弥と氷琥はははって笑う
「ねぇ、氷琥君」
「はい?」
「君は…海璃のことをどう思う?」
率直な感想を述べてほしいなと靖弥が
引きつった笑顔でいう
それに対して氷琥は
「僕はまだ、海璃先輩と話したことはあまりありません
けど…」
「…けど?」
もじもじとしながら
「なんだか…見てると落ち着くんです
いや、海璃先輩の近くにいるから落ち着くんだと思います
さっき言ったあの男の子みたいに黒髪で、
……あと言ってなかったんですが少し赤い髪先もありますし…だから…話してみたいって…思っちゃったんです…」
えへへと言いながらいう氷琥に
なるほどと氷琥の頭を撫でながら微笑む靖弥
「まあまあ、
二人ともそれくらいにして、
もうすぐ下校時間だ帰ろう?
なぁ、氷琥君」
「そ、そうですね…!
か、帰りましょ…れ、蓮華先輩…
海璃先輩…」
靖弥と氷琥が言うすると
「…んー…まぁ、今回はこれくらいにしてあげるわ
氷琥くん達に免じて!!」
「だな…仕方ねぇ…靖弥と氷琥に免じて…」
そう言って片付けて帰る四人
途中で
「あ、靖弥、蓮華これな渡したからな
来週中までに作成」
そう言って海璃が資料を二人に投げた
「ふむ、、
これね…ありがとう」
「ありがとう!」
そう言ってカバンに入れ靴箱の靴を取り出し
玄関を出る
辺りは少し暗くなっていた
「あら、ちょっと危ないわね
海璃、あんた氷琥君を送ってきなさい」
「ん?あー………
まぁこれは確かにな…
巫琥はまだ遅くまでバスケだろうし…
送ってやるか…」
そう言って行くぞと小声でいう海璃
蓮華は氷琥に向かってウインクする
それと同時に口パクで
ーが ん ば れ ♡ー
ーグッっっ!ー
その言葉を認識すると靖弥も笑顔でぐっとポーズしていた
氷琥はそれを分かった時にはパァァっと顔を明るくした
そして小さくお辞儀をした
「ねぇ、あの様子じゃ…
海璃もどれくらい理性保てるかしらねぇー(ニマニマ)
今まで本当に誰とも付き合わず
生きてきたらしいからね…
それまで愛してたのね…その一途な相手を…
けど、その相手も喧嘩中になんとなく分かっちゃったし…これであいつをいじれるのがひとつ増えたわけよ…!」
蓮華がふふっと悪巧みした笑い声をすると
靖弥はうんうん、と考えながら
「ああ、海璃はぞっこんだなあれ…
んで、氷琥君も…多分記憶はないんだろうけど
海璃のことをなんだが意識してる感じだねえ…
巫琥があそこまであの二人を大事にしていた理由がわかったね笑笑
こらこら、いじっちゃダメだぞ?
俺らは傍観者だからな…」
そう言って
二人は帰って行く
海璃のあの氷琥へ向ける優しい笑顔を見たあとに
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