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72話
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氷琥はずっと海璃の横顔を見ていた
視線がものすごく近い
海璃はうーんとうなる
ちらっと横を見れば100%氷琥と目が合う
目が合うとぱっと背ける氷琥
それを今何度繰り返したのだろう
ーまぁ、可愛いから許せるー
その一言で事を丸く収めた
しかしやはり喋りたい
「なぁ」
海璃からの言葉
氷琥は明るく笑顔で
「はい」
返事をした
「俺と友達にならねえか?
Lime交換とか…まぁ、連絡先交換しようぜ
氷琥は俺の友達つーか…幼馴染?
なんて言えばいいのがわかんねぇけど巫琥の大事な弟だ
もし巫琥が駆けつけられねぇ時に俺を呼べばいい
あと絵のことも見てやるよ暇ならな」
そう言って携帯を取り出した海璃
クスッと笑いながらほらっと言う
氷琥は何度か目をぱちくりさせ
ことの状況を今一度確認し認識した
こくこくと嬉しそうに頷く
「僕でよければ…!
お兄ちゃんのお友達なら是非…!
んで、、、
絵のこともご指導よろしくお願いします///」
そう言って交換が完了すると
ー鴇氷琥ー
氷琥の名前が自分の携帯の中に出てきたことに喜ぶ
氷琥も海璃の名前が出てきて喜ぶ
ー藤咲海璃ー
その名前をみると
心の中でなんだかぽわぽわ温かい何かが
氷琥を包み込む
「…これから宜しくな?
まだお互いのこと全然知らねぇし…」
海璃が言うと我に返り
「そうですね…!
んじゃお互い知るために…何にしましょう…?
えっと…まず好きな食べ物とか誕生日、血液型や
嫌いなスポーツ、嫌いなこと、好きな色とか…
あ、好きな動物とかもいいなぁ…うー…」
楽しそうにあとは…と指で数えながら言っている氷琥に
「ふはっ…笑」
笑う
?っと氷琥は戸惑う
「いや、悪い…
なんか…可愛いなって…
指で数えながら…そんなに沢山いきなり言うのかよって思うと…ふはっ…笑笑ははっ笑笑」
夜道で笑いながら歩く海璃
自分のそんなことで笑われて
むーっと頬を膨らます氷琥
「いいじゃないですかー!」
「あ、ああわるいな…笑笑
あ、ほらもうすぐお前の家だ」
「あ、本当ですね…
楽しくて気づきませんでした…」
なんだか寂しげにいう氷琥に
「また、会おう
もし、苦しくなった時
辛いけど誰にも言えない時
俺を頼ればいい
通話もしてやる
な?
もしこうやって帰りが遅くなる時があるなら
俺を呼んでも構わねぇから」
そう言って氷琥のおでこにキスをした海璃
「っっっっ/////
は…はい………
ありがとうございます…」
かァァっと耳まで真っ赤にする氷琥
それを見て海璃はまた笑う
「うん、んじゃおやすみ」
「おやすみ…なさい…」
手を振る海璃と氷琥
海璃は喜ぶ
例え自分を忘れていようと
こうやって話せ、連絡先も交換できた
この約8、9年間の思いを…
部屋に戻ると氷琥は携帯に目をやる
「へへ…
藤咲…海璃先輩…かぁ…
初めから…なんだか…目がいく人だったな…
それに…
オッドアイの友達ができるなんて…嬉しい…!///
なんだろう…お兄ちゃんに言おうかな…
あーけど、恥ずかしいな…
今まで男の先輩と交換したこと、お兄ちゃん以外ないんだよね…
言ってもいいのかな…どうしようかな…汗
うーん…うーん…」
あー…とバタンとベットに倒れる
「…取り敢えず…送ってみよ…」
ーLimeにてー
氷琥 【海璃先輩】18.50
18.51【ん?何?】海璃
氷琥【返信早いですね笑】18.51
18.52【いや、それは氷琥の方だろ笑
んで、どうした?】海璃
氷琥【特に何も無いです笑
ただ、先輩のLimeが本当に入ってるん
だなって…(*´ω`*)汗】18.53
18.54【んんwwwww
そ、そうか…】海璃
氷琥【ま、ただ、、先輩と…
話したかっただけです】18.55
18.57【おう、いつでも頼れよ?
まあ、返信遅くなるけどな】海璃
氷琥【はい(つω`*)♡】18.58
18.59【んじゃ、おやすみ(´ε` )】海璃
氷琥【おやすみなさい(*´ω`*)ノシ】
「ああああ!!!!
もっと長く続けてーけど」
「もっと長く続けたかったけど…」
「「迷惑になるのは…嫌だ(なぁ)」」
二人はそう言って携帯のさっき行われたトーク履歴を
見て微笑んでいた
「よし、僕は明日
有璃に言おう…
僕の今の気持ちを…」
そう言って氷琥は決心をする
メール
有璃へ
明日の放課後、
4時すぎに教室で待ってる
この前の返事をいうね
氷琥より
有璃はそれを見て
「よし!やっと返事が貰える!!
どうなるかな…」
三人の気持ちが交差し始めた
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