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75話
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…
「おい海璃」
巫琥が屋上にいた海璃に声をかける
海璃はある場所をずっと見ていた
巫琥は海璃の横に並んで見てみる
「おおー
有璃が氷琥に告ったのか?」
「ああ」
短い返事
これは意外と怒ってるな海璃
そう思って頭をぐしゃぐしゃ撫でる
「おわっ、」
「そんな辛気臭い顔すんな!
氷琥は多分恋愛に疎いから大丈夫だろー笑笑」
な?っと自信ありげに笑う巫琥
相変わらずこいつには勝てないと思った海璃
自分が考えていること全部丸分かりだ
本当に凄いと思う
そう考えながら巫琥を見ていると
「お?やっと俺のこと凄いと思った?」
「すげー、まるで俺の心の中丸見えに
なってる見てぇだな」
それを聞くと目をぱちくりし
ははっと笑う
「お前は俺の幼馴染だからな」
あどけない笑顔
それを見て海璃も落ち着いたのか
ああと一言
「ちょ、ちょっと…!
巫琥!なんであんたキャプテンなのに…!
簡単に部活抜けるのさ!!!!」
ハァハァと荒い息をたてて屋上の扉を開ける誠
巫琥が笑う
「あっちゃー笑笑
やっぱここだってバレたか〜笑笑
可愛いな誠はー!
俺にそんなに会いたかった?」
喜びながら誠に抱きつく
誠はムスッと頬を膨らましながら
「ばか!あんたがいないとゲーム練習出来ないんだってば!そろそろ自分がすごいの気づいて!?
だから、俺は巫琥嫌いなの!」
ぷいっと首を振る誠に
「ええー?!
俺のこと好きじゃん!
絶対好き!好きじゃないならここまで探しになんか来ねーだろ?」
ふいに誠の首元にキスん落とす
海璃は唖然
「あ?…お前ら…まさか…」
「ちょっ!!巫琥!!!!
そういうのは好きな人だけにしろ!やめろ!!!!」
ドガッと殴った誠
「ごフッ!!
…ふっ…流石誠……」
海璃ははてなマークが頭の上に飛ぶ
「早く来いよ!そんな茶番しなくていいから!!!!」
バタンと屋上のドアをしめた
「どういう意味だよ…巫琥」
いててと殴られた頬をさすりながら巫琥は
海璃の元へ戻る
「いやー…まだ俺ら付き合ってないんだよねー
あいつ、俺が告白しても無自覚でさ、意味無いわけ…
好きだ、付き合ってくれ、そんなこと言っても
おれも好きだよか、どこに付き合えばいいんだ?
っていう典型的なセリフ!!!!
あいつ、他のやつの恋愛とかめっちゃ分かるくせになんで自分の時あんなにわかんねーんだよ!!!!!!!!
逆に俺まじ泣くよ?!」
少しうるうる目になった巫琥に海璃はよしよしと
背中をさするものの
ーいつものお前の日頃の行いが悪かったんだろうな…ー
そう思う海璃であった
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