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90話
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ー叫び声は確かここら辺から…ー
天照は叫び声がした場所へ向かっていた
すると
木の後ろに人影らしきものがあった
「あ、あなた?!
も、もし、、、、だ、大丈夫?!」
恐る恐るその気の場所へ向かうと
「うっっ、、、、、」
血生臭い匂いが充満していた
ーな、な、な、ー
その人影を見ると
天照は地面に座り込んでいた
そして
「おえ、、、
ゲホッ!ごホッゴホッゴホッ…!」
吐いた
その人影はたしかに人だった
だが、そこにあったのは
〝人の形ではなかった人だった〟
なにかの動物と繋ぎ合わせられたり
木にくっつけていたり
ひとがするような、、、、
いや、、、たとえ……
知性のない鬼でもここまで惨いことはしないはず
「お、、、おえ、、、、
だ、誰がこんなこと………」
ポロッと涙をまた流しかけたところで
後ろから血生臭い匂い、
強い何かが近づいてきた
天照は引き下がる
「、、、、誰?
あなたは何者?!!!」
背後から現れたのは……
「……鬼?」
血にまみれていたものの
美しい髪と
何かに諦めた、酷く虚ろになっていた
瞳が
天照の中ではその時、
白鬼と出会ったのが強く印象深く残った…
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